死後画像診断 (Ai)
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死後画像診断の導入について
当教室では,本学放射線技術科学コースのスタッフならびに宮城県警の協力のもと,法医剖検前の死後画像診断(Ai,オートプシー・イメージング)を行っています。
本学では,専門の放射線技師が遺体のそれぞれの条件に合わせて撮影し,放射線診断医が読影,その情報をもとに,法医医師が剖検プランを立て,さらに画像で指摘された所見について剖検後の結果を同コースのスタッフにフィードバックするというシステムを確立しました。
死後画像診断(Ai)とは
死後のエックス線画像診断 → 主にCT(コンピューター断層撮影)の利用
利点 欠点 遺体にメスを入れない検査
(遺族の心理的抵抗の軽減)撮影装置が高価 頭蓋内・胸腹腔内の大きな傷病変の確認ができる
(病変の場合は,死因判断が可能なこともある)専用の施設が必要 剖検前の重要病変の有無に関する情報入手
(目的が絞り込みやすい,迅速で正確な診断につながる)専任の技師ならびに放射線診断医の確保 特殊なソフトによる3次元復元図の利用 細かい所見の読み取りの限界 現時点では死後診断の蓄積が不足
Ai 定例セミナーの開催
法医学分野と放射線技術コースでは,毎月,第3月曜日にAi定例セミナーを行っています。 本セミナーでは,司法解剖の症例について法医医師と放射線診断医,放射線技師の目から多角的な検討を行い,Ai技術の精度向上に努めています。なお,実務者以外の教職員や学部・大学院学生の参加も歓迎しています。
Aiセミナーポスター集(2009年〜2015年)
医歯薬出版から 「Aiはどこまで事実に迫るか」舟山眞人 他 監修 が出版されました。
実際の症例を中心に,Aiの利点,限界,方向性について放射線科医・放射線技師・法病理医(解剖医)の視点からまとめました。
医歯薬出版リンク http://www.ishiyaku.co.jp/
(図をクリックすると詳細(pdf)が表示されます)
Copyright (c) 2009, Forensic Medicine, Tohoku University